2019年09月12日

女の晴れの日を祝う 花嫁のれん

函館本校のロビーに花嫁のれんを飾っております。
お気軽にご覧にお出で下さい。

金沢を中心とした、加賀、能登に伝わるしきたりで、花嫁が輿入れの日に、
華麗なのれんを部屋に掛けて女の一生を踏み出す。
正しくは、内のれん、部屋のれんと言う。
花嫁のれんの起こりは定かでないが、意外にも「のれん」としての歴史は新しくおそらく、外のれんが美化し、分かれて幕末か明治の初め頃に風俗化したものと思われます。
昭和の大戦争を境に持たせる家も少なくなり、何より戦後の物資のない時代になると、娘の幸せを託した優美なのれんが無惨にも風呂敷・布団の表地に代用されるなど、完全なまま保存されているものが珍しいほどになってしまった。
しかし、日本人の美意識とその「こころ」が見直され、花嫁のれんは復活の兆しにあります。