2024年03月18日

発表会は満員御礼

令和6年3月17日
苫小牧市民活動センターにて
「十二単の着装と創作帯結び生徒発表会」を開催しました。

苫小牧・室蘭地区の着装道宮島流衣紋会と小林豊子きもの学院授豊の会で研鑽を積む皆さんの合同発表会です。

会場には予想を上回る観覧の方々がお越しくださり、出演の皆さんは緊張しつつも気分が高まります。
「学院のあゆみ」を映像でご紹介したあと、曽我部 苫小牧室蘭地区学院長のご挨拶から会がスタート。

最初の演目は十二単の着装。
五つ衣までまとったお方様へ、前後の衣紋方(えもんかた)と髪持方(かみもちかた)3名が一体となって打衣(うちぎぬ)・表着(うわぎ)・裳(も)・唐衣(からぎぬ)を着装していきます。

お方様が歩き出し、後姿をご覧いただいた際には、衣裳の重厚感と後ろに引く裾の長さに、客席から「わぁ…」とため息が。
NHK大河ドラマ「光る君へ」で注目を集める平安時代の衣裳を見てみたい、と思われていた方が多かったのではないでしょうか。

平安から、時は一気に現代へ。
音楽にのってきものを着上げる「きつけ舞」を披露。
着つけの手順を無駄なく、美しい所作で行うことを極めると、舞の振りのようにチームで動きを合わせてできるんです。

ご覧の皆さんからは「えっ凄っ」「あんなさささって帯結べるの」「きれ~い」と感嘆の声が止みませんでした。

最後は名取の資格を取得した方々による創作帯結び。
色とりどりの振袖に帯で花の形を創りました。

客席からは「可愛い~」と声がかかり、スマホカメラが向けられていました。
着つけ師としての活躍を目指す方も多く、今後の鍛錬に弾みがつく機会になったことでしょう。

コロナ禍の4年間、このような会の開催は叶いませんでした。
やっと、沢山の方々にまだ見ぬきものの世界を楽しんでいただき、お見せする側にとっても努力を形にできる場が戻ってきました。
今後も当学院では各地でこのような機会を設けられるよう精進を積んでまいります。

この度ご出演の方々、ご協力いただきました関係各位、ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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