2021年01月09日

心を贈る(水引と熨斗)

マナーとは、喜びを深め合い、悲しみを慰め合ってスムーズに事を運ぶ人間社会の約束事です。

水引き
起源 遣隋使小野妹子が帰朝の際、隋の答礼̪使が携えてきた贈り物に紅白の
麻紐が結ばれてきたのが始まり。
包み紙にかけたり、結んだりする紙紐、和紙をコヨリにし、水のりを引いた後、
乾かして作られたことから「水のりを引く」という語源に由来している。
神様の供物に捧げる際にかけた「しめ縄」が変化したものとも言われます。

○室町時代 進物に白い紙をかけ、水引をかけ、のしを付けることが贈答の儀礼
○江戸時代 進物の目的により、水引の色、結び方が変えられるようになった
○現 在  慶事 ~ 紅白や金銀、水引は3~5本の奇数
○現 在       弔事 ~ 黒白、黄白の水引2~4の偶数



水引の本数は、5本が基本(手の指の数を示す説)


熨斗(のし)
「のし」は、「熨斗鮑」の略で、神事の供え物として新鮮で貴重な鮑が用いられました。
刃物で、薄くそいだ鮑の身を火熨斗(ひのし)で伸ばし、干したもので、「長生不死」の妙薬とし、長寿につながる縁起物です。
かっては、慶事、吉事の贈り物をする時に、熨斗一本を紙に包み、水引をかけ贈り物に添えました。
現在贈り物は、熨斗の入った「のし紙」に水引をかけるのが一般的です。