2020年12月28日

人日の節供(じんじつのせっく)とは・・・


人日の節供(句) 一月七日
五節供とは、季節の変わり目であります節目に、神様へ食べ物を供え、天の恵みに感謝し、健康、長寿、家内安全を祈願する日とされていました。
一月七日、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日を五節供と云い、奇数を陽とし、数字が重なる事でめでたい日とされています。
最初の一月七日は、「人日の節供」「七穂の節供」と云い、日本では江戸時代から
五節供の一つと数えられるようになりました。
それでは何故、一月七日が人日の節供と呼ばれたのでしょうか。
古代中国に於いて、一月一日は鶏(トリ)、二日は狗(イヌ)、三日は羊(ヒツジ)、四日は猪(イノシシ)、五日は牛(うし)、六日は馬(ウマ)を慰霊し感謝を捧げる風習があり、七日に人とされました。
中国の「荊楚歳時記」に正月七日を人日とすとあり、また「七穂の菜を似って、
あつきものを為る」と記されているそうです。
人日の日に七種の若葉を熱く煮て、吸物を食べると「年中無病で過せる」と云う風習が日本に伝えられ、現在七草粥を頂く習慣が続いております。
・セリ(発汗、利尿作用)  ・ナズナ(腹痛、下痢)  ・ゴギョウ(咳)
・ハコベラ(浄血)  ・ホトケノザ(解熱、解毒)
・ズズナ(ビタミンC、鉄分)  ・スズシロ(ビタミンC)
お正月料理に区切をつけ、胃を休め、栄養のバランスを見直すと云う
生活の知恵と考えて是非人日の節供には、七草粥を楽しんでください。