2021年01月24日

節分の室礼を全道の事務局でしております  Part2

幸せを呼ぶ2月の室礼

昔は、季節の分かれ目の事を「せち分かれ」といい立春、立夏、立秋、立冬の前日は、全て節分でした。
現在は、春のみが節分の行事として残っています。
明日から春・・・というこの日に家の中の邪気(鬼や寒気)を払い、福を呼ぶ。この福とは幸福の福であり、命を紡いで下さったご先祖様の事をさします。
節分は春を迎え、ご先祖様を迎える嬉しい年中儀式でございます。
日本での節分行事は、706年頃といわれます。この年に疫病が流行し、疫病が退散する様にとの願いで追儺の行事が行われる様になりました。

節分の四点セットが(豆、柊、あたり棒、鰯)になります。
・大豆(まめ)は、鬼を追い払う武器
・あたり棒は、山椒の固い木で鬼を払う
・柊の葉先は、鋭く鬼を刺す
・鰯を焼く時の臭い匂いで、鬼の侵入を防ぐ

☆どうして節分に鬼なのでしょうか
それは、寒い季節の寒気や疫病を鬼とした所から生まれました。
日本では、陰陽五行の方位で東北の方角、鬼門は十二支の丑寅となり、その為、
鬼は丑と寅の一部を貰い、牛のような角、虎の大きな牙と寅のパンツスタイルが
定着しています。

☆どうして年の数よりひとつ多く豆を食べるのでしょうか
昔は、立春を迎えると年をひとつ取ると考えられたので、来年の分も福があります様にと願いをこめてひとつ多く豆を食べます。


難を去るの「くくり猿」を厄除け文様のウロコ文の紐にそえた室礼です。


十二支
十二支は、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の事です。
今年2021年(令和3年)は、辛丑(かのとうし)で、恵方は南南東。
2月2日の節分には、恵方に向かって、恵方巻を食べる方も多いと思います。
例年の節分は2月3日ですが、今年は2月2日。間違わないでくださいね。