学院からのお知らせ
2014年03月16日
授豊の会&合同授業、開催しました
小林豊子きもの学院 札幌校にて
「名取授豊の会」を開催いたしました。
「名取授豊の会」とは宗家小林豊子先生より
「豊」の一字の入った雅号を授けられた方達のための
年二回の研修講座
和装からはじまる和の文化全般について学び
知識と技術を習得、研鑽に努めます。
今回は信田北海道学院長 指導のもと
美しいきつけの土台となる
下着、補正、長襦袢についての見直しから始め
基本の大切さを再確認したうえで、次は
小袋帯2本を使用し、後ろ姿に「月見草」を咲かせます!
帯にひだを寄せ、はなびらに
ちょっとしたコツで可愛らしいお花ができるのですが・・・
やはり 皆さん 帯結びが大好き。
基本をふまえた応用、何年経験を積んでも学びに終わりはありません。
秋の講座でまたお会いしましょう!
引き続き、午後からは
一般の方もご参加いただける公開講座
講師は 信田豊愁北海道学院長です。
今日のテーマは「人生のまつりに込められた願い ―誕生から算賀まで―」
ということで
誕生から年祝いを迎えるまでの
さまざまな人生儀礼についてお話しいただきました。
お教室に飾られていたのは柱にかけ「五節供」を祝うもの。
1月は卯槌(小さな槌)
3月は桜橘(紫宸殿の左近の桜・右近の橘)
5月は薬玉(麝香・丁子などの香料)
7月は梶の葉(七夕に願いをかける)
9月菊玉(菊としゅゆ袋)
すべては邪気を祓うためのもの、それぞれの節供にあわせて飾りたいですね!
折紙2枚を使って きものをまとった鶴が 完成。
中に小さなものが入れられるので
小銭をお渡しする際、むき出しのままではちょっと…
という時のポチ袋としてお使いいただくのがおすすめ。
細やかな心遣いが感じられます。
子宝が授かった時の「岩田帯」や七五三など
現在でも続けられているものも多くありますが
ほとんどが本来の意味合いを知られないまま。
正しい意味と形を今いちど見つめなおす機会となりました。
公開講座は全道各校にて開催されます。
次回 秋の講座をお楽しみに!