2021年02月04日

雛祭りの室礼

雛壇に供える菱餅の三色は、よもぎ色は健康、白は清浄、紅色は魔除を表し、十二単の襲(カサネ)の色目でもございます。
白酒は、小さな子供でも飲めるように、蒸したもち米と米麹、ミリンを混ぜ合わせ、甘い香りのするお酒を作りました。白酒が雛祭りに用いられるようになったのが、江戸の後期で桃の花の桃色に対して、白酒の白で紅白を表現しお祝いの気持ちを表しました。
ぼんぼりは、神仏に供えるお燈明とし、また赤毛氈は邪気を払い、緑の毛氈は健康を願うものでございます。子供たちが健やかに元気に育って欲しいと願う親の心が雛祭りに込められているのでございます。
「♪春の弥生のこのよき日、何より嬉しい雛祭り~♪♪」
美しい内裏雛に、子供の頃の夢をもう一度重ね合わせてみては如何でしょうか。

時代衣裳「十二単」と「束帯」をアレンジして、女雛と男雛の帯結びを作りました。

女雛
男雛