2012年11月09日

日本の心

■日本の心…お正月の原点を探ねて


門松(かどまつ)

お正月は神様を迎え、これから始まる1年の福を授けていただく日。その年神の依代(よりしろ)として、神聖な松などの常磐木(ときわぎ)を門にたてたのが門松です。松は長寿のシンボルであり、新しい年を迎える寿(ことほぎ)の印でもあります。


注連縄〈標縄・〆縄〉(しめなわ)

しめる、占めるの意味(占有する)(聖域を占める)玄関や神棚に飾る注連縄はもともと輪になっていたものの一部で門松で迎えた神を外に逃がさないで縄の輪の中(家の中)で占有しようとする考えが注連縄という形で残っています。
破魔矢(はまや)

悪霊を射って払う矢の事で魔よけの意味があり、神社などに古くから置かれ神事に使われておりました。魔よけとは天地と四方の邪気を払う神事です。破魔とは仏教用語で悪魔を破滅し、煩悩(ぼんのう)を消滅することの意味です。
鏡餅(かがみもち)

餅は稲玉といって、稲の神が宿っていると考えられ、又、鏡は神聖なもの、神が宿るものと考えられていました。鏡の形にした鏡餅を歳神様に供えた後食べる事 は、活力を頂き神の魂の力を頂くと考えられていました。又、大小を重ねるのは月(陰)日(陽)を重ねると云う意味と喜びを重ねると云う意味があります。


御節(おせち)

平安時代に五節句ごとに神前に食物を供え宴が催されたことから始まった節句の料理をさす言葉です。現代は「おせち」は家にむかえる年神様をはじめ、火、水 などの神様に休んでいただくためと云われております。おせち料理は無病息災、子孫繁栄などの願いを込めた料理を重箱に詰められます。


屠蘇酒(とそしゅ)

中国三国時代に華佗(かだ)という名医が十数種の薬草を調香し、酒に浸して飲んだのが始まりで邪気を払い魂を甦らせるところから、屠蘇と名付けられました。年少者より年長者へと順に頂き、新年の挨拶をし一年の無事と健康を祈るものです。