きもの豆知識
2014年06月05日
長寿を祝う儀、算賀(さんが)
歳月を重ね一定の年齢になると
人生の波路をはるかに越えてきた事を喜ぶ
長寿の祝いがあります。
人生50年と言われた時代には、40歳から始まり
10年毎に祝いを重ねていたとも言われます。
40歳 【 不惑 】
論語 40歳にしてまどわず 「四十而不惑」
50歳 【 知命 】
論語 50歳にして天命を知る
60歳 【 還暦 】
十干十二支が一巡して60年、再び十干に戻るので
数え61歳を華甲(かこう)、還暦、本卦還り(ほんけがえり)と言います。
生まれ直すという意味で赤いチャンチャンコを着用します。
中国の詩人杜甫の詩「人生七十古来稀なり」から
77歳 【 喜寿 】
「喜」の草書体「㐂」を分解すると七十七
80歳 【 傘寿 】
「傘」の草書体「仐」を分解すると八十
81歳 【 半寿 】
「半」を分解すると八・十・一、将棋盤の目が81あることから
88歳 【 米寿 】
「米」を分解すると八・十・八、お米に対する日本人の観念とともに
末広がりの字が二重になる米の字に喜事の印象を与えた
90歳 【 卒寿 】
「卒」の草書体「卆」を分解すると九・十
99歳 【 白寿 】
100-1=99、「百」から「一」を取ると「白」
108歳 【 茶寿 】
「茶」を分解すると十が二つと八十八、合計すると百八
111歳 【 皇寿 】
「皇」を分解すると白と王、白が99、王が12、合計すると百十一
※長寿にお祝を贈る場合
「寿」「祝喜寿」「祝米寿」の表書
水引は金、銀又は紅白のもの
蝶結びで必ず「のし」をつけましょう