<平安朝>公卿 縫腋袍束帯姿(冬装束)

<平安朝>
公卿 縫腋袍束帯姿(冬装束)
(くぎょうほうえきほうそくたいすがた)

第6回きもの展作品
公卿 縫腋袍束帯姿(冬装束)
12世紀頃の姿で「昼の装束(ひのしょうぞく)」と呼ばれた宮中の正装です。

黒色の袍(うえのきぬ)は四位以上を表わす当色(とうじき)ですがかに霰(あられ)の文様のある表袴(うえのはかま)をつけているので三位以上の公卿の束帯姿です。

皇室の現在の御姿とは冠(かんむり)や袍の首上(くびかみ)の形状や、半臂(はんぴ)を省き山科流・高倉流の流儀創流以前の形式で着装するなどの異なりが見られます。

束帯は衣服令(701年)に見える唐風の朝服が和様化したもので正装となり晴の儀式に着用されました。