<江戸時代>公家〈童形服〉半尻姿

<江戸時代>
公家〈童形服〉半尻姿
(くげ〈どうけいふく〉はんじりすがた)

第18回きもの展作品
公家〈童形服〉半尻姿

狩衣(かりきぬ)の後ろ身頃を短く仕立て立居振舞を安易にした童装束の一種です。

鎌倉時代末期から「袴着(はかまぎ)」以後の儀礼に用い天保8年(1837)の孝明天皇「深曽木(ふかそぎ)」にも半尻・前張り(まいばり)の白大口袴が用いられています。

半尻は袖の括りに特色が見え左右撚りの紐を「毛抜形」にその中の糸花飾りを「置括(おきぐり)」にしています。

皇太子殿下は昭和39年(1964)11月1日「着袴・深曽木の儀(ちゃっこ・ふかそぎのぎ)」に際して童形服「半尻」をお召しになられました。