<平安朝>公家若年女子 細長姿

<平安朝>
公家若年女子 細長姿
(くげじゃくねんじょしほそながすがた)

第3回きもの展作品
公家若年女子 細長姿
若い公家女子の私的な晴着として用いられた表着で垂領で衽がなく、腋と後身があけられ、当帯を結びます。

衵(あこめ)、単をつけ、濃色の長袴をはいている平安朝末期の姿です。

細くて長いものから「細長(ほそなが)」の名称になったと言われ清少納言が、「枕草子」に衣の名に細長をばさも言ひつべし… と書きのこしていますように細くて長いものであることだけは確かと思われますがその形態についての資料もなく平安朝の細長については推測の域を脱し得ないでいます。