きつけを学ぶなら、伝統の小林豊子きもの学院

<平安朝>
公家童女 正装汗衫姿
(くげどうじょせいそうかざみすがた)

第2回きもの展作品

濃色(こきいろ)の長袴の上に

男子用の表袴(うえのはかま)を重ねて着けている正装の汗衫(かざみ)姿は

成年女子の「唐衣裳(からぎぬも)」に当たる少女の十二単です。

本来は、文字通り汗取りの内衣であったと考えられますが、

十世紀中頃に少女着用の外衣となり、十世紀末には長大化して、

正装として用いられたと思われます。

「満佐須計装束抄(まさすけしょうぞくしょう)」(1170年頃)に、

後身丈が約4メートル50センチなど、寸法が記されています。

着装についても、右袖を外側に折り返して衣の袖口を見せ、

盤領(あげくび)(丸首)の衿は開け放ち外側に折るなどと書かれていますが、

汗衫(かざみ)装束の特色は、少女の中性的な面をよく表わし、

女子の服でありながら男子の服装の趣を多くもつことにあります。