きつけを学ぶなら、伝統の小林豊子きもの学院

■浴衣

<女性の浴衣>
浴衣とは、もともと麻を素材にした湯帷子(ゆかたびら)のことで、平安時代に貴族がお風呂に入る時にまとったものです。その後、お風呂あがりの汗とりとして着られるようになったのは江戸時代。そして、現在、木綿が普及し、夏の普段着となりました。
ゆかたは昔から「意気なもの」とされていました。「意気」は「勢い」の「いき」という意味で。「人間の若々しい意気」の「いき」と云われています。
夏祭りに、ゆかたを着て踊ったり、お神輿をかつぐ元気と意志の強さを表すのもゆかたです。
ゆかたと云えば、藍地そして白地が主流でしたが、現在ではカラフルなプレタのものが多くなってきています。
カジュアルな夏のファッションとして定着してきたゆかた。
白地のものでしたらホームウェアー的に浴あがりの素肌に着て、又藍地や柄ものなら花火大会やコンサートなどの外出着とわけて着ていただきたいもの。
家で着る時には、素肌にキリリと。又外出時には、綿クレープ、麻などの涼しい素材の下着をつけて下さい。
注意として、袖口、衿から下着を見せない様に気をつけましょう。(ガーゼの下着は冬用です。念のため)
・種類〜綿縮、綿紅海、有松絞り、中形、綿絽
・色目〜藍地、白地、黒地、ピンク、クリーム、緑、その他(カラフルでモダンなものが主流)
・帯〜半巾帯、小袋帯、単帯、その他
●着付けのポイント
1. 下着をつける
・本来は、素肌に着るものですが、外出時には必ず下着をつけます。
・透けて肌の見えるのを防ぎます。
2. 補正
・身体の凸凹をなくし、ずん胴にする事で着くずれを防ぐ。
・汗とりの意味もあり、ウエストに軽くタオルを巻く。
3. 素足に下駄をはく
・木肌そのままの下駄より、塗りの下駄の方が足を綺麗に見せます。
・足袋をはくと野暮ったく見える。
4. 衣紋を抜きすぎない
・抜きすぎると背中まで見え、だらしなくうつる。
5. 衿合せをゆったりと
・合せすぎると暑苦しく感じる。
6. 裾線は、くるぶし位の長さに
・ゆかたを長く着ると野暮ったく見えます。
7. 褄先は、多目にあげる
・歩きやすく、キリリとしまった感じになる。
8. 帯結びは、シンプルに
・蝶々結び、貝の口等スッキリした結びのものが涼しげに見えます。
9. 手入れ
・真夏の太陽の下で着るゆかたは、汗で汚れています。
シーズンが終わったら必ずクリーニングをしてしまって下さい。
10. 保存
・糊づけをきつくすると、湿気でカビをよぶ事がありますので注意。また、ビニール袋をかけたまま保存はしない事。
11. 合わせる小物
・髪かざり、リボン
・巾着
・うちわ、扇子




<男性のゆかた>
夏の宵、ここちよい肌ざわりののゆかたをさらりと着こなす男意気を味わって欲しいもの…
注染中型の型紙を利用する現在、裏表の染が可能になり、数多くの柄が楽しめるようになりました。江戸時代の花形スター、歌舞伎役者によって作りだされた柄、菊五郎柄子や芝翫縞、吉原つなぎ等の男ものゆかたが沢山出まわっている現在です。
●着つけのポイント
1. 着丈はくるぶし位に
・長くすると歩きにくく、野暮ったく、短すぎるとすねがみえます。
2. 衣紋は絶対に抜かない
・首にぴったりとつけるように着る。
・首から後衿が離れると、だらしなくみえる。
3. 帯は下目に結ぶ
・腰骨の位置に
・上がりすぎると裾がはだける
4. 背縫いが背中心を通るように
・全体がゆったりと見える
5. 糊のきいたものを着る
・幾度か着て柔らかくなったら、スプレー糊とアイロンでパリッとさせて着る事、ゆかたに糊がきいてないとだらしなくみえる。
6. 着流し風にさらりと着る
7. 下着はV又U字のランニング、ステテコがよい。汗取りにもなる。
(外出時)
・材質 綿、コーマ
・帯  角帯、岳児帯
・履物 下駄、雪駄