2012年11月23日

交通遺児に愛と夢を・・・

11月19日 お陰様をもちまして
「HBCチャリティーバザール呉美の市」が無事終了いたしました。

たくさんの方々から頂戴いたしました善意のお心は
北海道交通安全推進委員会を通し
交通遺児育英基金としてご寄付させていただきます。

ここで奨学金制度を受けられた方の思いをご紹介いたします。

私は、子どもの頃から医療従事者になりたいと思っていました
その夢を叶えるために新たな一歩を踏み出してからもうすぐ半年が経ちます
看護学校に入学してからは様々なことに追われる毎日ですが
同じ志を持つ仲間と共に充実した学校生活を送っています
入学当初は高校とは違う環境に戸惑い不安を感じることがありました
授業では看護の専門的な知識・技術・態度を学び
看護技術習得のため朝昼放課後と空き時間を最大限に使って練習に励む
常に勉強と意識向上の毎日
高校の時のようにただ勉強や人間関係、部活や学校生活
全てに楽しさを感じるだけの日々とは違う
自分が立っている今の現実に辛くなりました
そう思う自分に苛立ちを感じ
家族に八つ当たりをしてしまう自分に嫌気が差すこともありました
しかし、自分の夢はなんだったか
何のために目指そうと思ったのかを思い出し
乗り越えて頑張ってこられたのは、心強い先生方と仲間
夢の原点である家族の存在があったからこそだと思います
母が事故に遭ってから11年が経ちました
事故がなければ私の進む道も違っていたかもしれませんが
高校を卒業してからも奨学金を受けることができ
自分の現状がとても恵まれていると感じました
これもひとえに、ご篤志の方々のおかげです
これから3年間一生懸命勉学に励み
看護師として皆さんのお役に立ちたいと思っています
夢に向かって頑張っていきます

尊い命が犠牲となる事故は跡を絶ちません。
私達の活動がささやかでも、残されたご家族のお力となりますよう
願っております。

また、趣旨にご賛同いただきましたお客様へ
御礼として北海道社会福祉事業団福祉村の授産品を
プレゼントさせていただいております。

「授産品販売による収益が障害を持つ方々の希望となる」
というお話をうかがい、僅かでもお役に立てるならばと
こちらも継続している活動です。

社会経済が不安定な昨今におきましても
「きもの」という伝統文化を通し様々な形で社会へ貢献できますのも
偏に皆様からのあたたかいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。