きつけを学ぶなら、伝統の小林豊子きもの学院

去る6月17~19日
「第26回日本伝統衣裳の復元・きもの展」にて
「特別講演と十二単姿体験」が開催されました。



NPO法人日本時代衣裳文化保存会理事長であり
小林豊子きもの学院学長、
さらに着装道宮島流衣紋宗家である宮島健吉先生による
特別講演「時代衣裳を通して語り伝えたい“日本の心と美”」
にお集まりいただいた沢山の方々に
十二単の着装を体験していただきました。



十二単の俗称で知られる「唐衣裳装束」は
正式に着用すると10kgを超える重さ。
平安時代の宮中では、私的な時間には袿から抜け出し
外した袿は着た時の形状をキープ、
公に出る際にはそのまますっぽりと羽織り元の姿へ
という事が繰り広げられていたとか。



いわゆる蛻の殻(もぬけのから)の語源であるとも言われる
「裳抜けの空」の状態ですが
宮島先生はこれを源氏物語の中で
光源氏の愛を拒み、薄衣一枚を脱ぎ捨て逃げ去った女性になぞらえ
「空蝉(うつせみ)」と呼びます。

空蝉の身をかへてける木のもとに なほ人がらのなつかしきかな
     ― セミが脱け殻を残して姿を変え去った後の木の下で、
         もぬけの殻の衣を残していったあの人の気配をやはり懐かしく思う

講演で語られた、重たい衣裳を「着続けること」
すなわち「しつづける」が「しつけ(躾)」に結びつくことに通じる
なんとも慎み深く品の良い振る舞いでありながら、
本人の矜持が強く感じられる行為です。



3人の衣紋方による着装は「陰」である右手から腕を通すなど
全て「陰陽道」に基づき進められます。

着装実演を担当してくださいましたのは
作法に則った美しい所作はご観覧のお客様を魅了していました。


ご協力ありがとうございました。