きつけを学ぶなら、伝統の小林豊子きもの学院

6月16日 国立大学法人北海道教育大学札幌校講堂において
宮島理事長による講演「きもの、時空を超えて」が開催されました。
総合学習概論という授業科目の中で行われた特別講演には
教育者を目指し門をくぐられたばかりの一年生を始めとする学生の他
地域の一般の方々にも開放されました。

 

冒頭
学生さん達と同世代の頃のアルバイト先で受けたカルチャーショックが
現在のご自身の研究活動の原点となった経験に触れ
日本独自の生活様式から生み出されたきものが
日本人としてのアイデンティティを育む役割について語られました。



講演会場には平安時代の少女の正装である汗衫姿が展示されており
濃色の長袴の上に男子用の袴を重ねたり
衿元が男子のように丸首の形になっていたりと
女子の服でありながら男性の要素を持つことから
まだ性別をはっきりと区別しない少女の衣装であること、
4m50cmもの長さの裾に気を配りながらの起居動作が
心身に多大な影響を与え
これが女性としての「躾」につながることを説明。
ここから、服飾は自我の表出であると共に
着装の仕方による公私の区別の重要性についても説かれました。

質疑応答では、
未婚・既婚の別を明確にする振袖と留袖の理由など基本的な事から
研究対象である生地組織についてや
きものを着用することによる健康への影響についてなど
活発に質問があげられました。

 

講演終了後も
なかなか近くで見る機会のない時代衣裳の展示とあって
実際に手を触れ素材感を確かめたり、
重ね着の構成を探ったりと
非常に高い関心を持って見学されていました。



後日寄せられたレポートでは
「義務教育で日本の文化に直接触れる授業は少なかった」自身を振り返り、
「自分の4m後方を着配る心が日本人特有の思いやりや
おもてなしの心を生んだ」ことに感銘を受け、
「この文化をこれからこの国を担う子供に伝えていける人間になりたい」
と、率直に語られていました。
「この講演を機に自分の心に大きな変化を感じた」との感想もあり
教育の現場で、日本の服飾文化通し
自分のあるべき姿を改めて考えていただける
貴重な機会を頂戴し大変嬉しく感じております。

きものDoでは中学家庭科授業内でのきつけ・マナー授業や
高校での浴衣きつけ講座を実施しており
これらの活動の重要性を再認識することがでました。
ありがとうございました。