きつけを学ぶなら、伝統の小林豊子きもの学院



いま環境に優しいエコバッグとして風呂敷が大流行しています。結ぶだけで簡単に買い物袋になり、繰り返し使え、また丈夫で破れる心配もありません。この風呂敷の歴史を尋ねてみましょう。

1.風呂敷の名前の由来は?

室町時代(1338〜1573)将軍足利義満が、室町の館に大湯殿を建て人々を饗応するに際して近習の大名を一緒に風呂(蒸し風呂)に入れたところ、各大名が衣服の取り違いを防ぐ為に定紋をつけた絹布に衣服を包み、風呂から上がってこの布の上で身づくろいをした。つまり、足元に敷かれた布から「風呂」に「敷く」風呂敷になったといわれております。

2.唐草模様の風呂敷にどのような意味がありますか。

中国から伝えられた唐草文は、「龍」と「唐草文様」に密接な関係があります。古代から装束、法衣、仏具などに用いられたこの文様が、明治30年頃に風呂敷に使われるようになりました。東洋思想における「唐草」には、植物以外の素材で特に「龍」「雲」として考える方が適切と思われます。

応神天皇陵出土の鞍に唐草文として龍が抽象化され連続して配置され、この文様が龍である事の貴重な資料が残されています。唐草文様はつる草で、茎を長く伸ばし生命力が強いので延命長寿、子孫繁栄の象徴とされていますが、つる草ではなく唐草文を龍とすれば、聖なる龍神によってつる草の数百倍祈願が叶えられると思われます。唐草文は、一族の繁栄はもちろんの事、国や世界平和を祈る文様とも思います。

3.風呂敷におめでたい文様が多いのは何故?

昔、女性がお嫁に行くとき、松竹梅・鶴亀・吉祥文様など縁起の良い柄の風呂敷に嫁入り道具を包み運んだ習慣がありました。女の子が生まれると嫁入り道具として、出雲の風呂敷や家紋の付いた風呂敷を作り、冠婚葬祭用として持参させたと言われています。

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4.袱紗(ふくさ)の平包みについて

(袱紗(ふくさ)も風呂敷です。)

包みの作法は元正天皇の養老3年(719年)2月3日「壬生初令天下百姓右衿(みぶしょれいてんかひゃくしょううじん」=「右袵令(うじんれい)」の法令が発せられ

、庶民の左袵(さじん)を禁じ、全て右袵(うじん)に改めたことに起因します。

きものの衿合わせ(現在)と同じく包み方も左袵(さじん)は縁起の悪いことを意味します。(右包み=慶事包み)(左包み=弔事包み)

5.風呂敷の大きさについて?

風呂敷は、熨斗(のし)袋を包む袱紗から布団を包む大きなものまであります。二幅・三幅といいますが、幅は一反の反物の幅を基準としています。(約34cm)例えば、二幅と言ったら約68cm、三幅と言ったら約105cmとなります。包むものの用途に合わせ、使い分けることが大切です。furoshiki